週末にハリエット・アン・ジェイコブズ著のある奴隷少女に起こった出来事を読んでみました。
概要についてはこちらから。
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https://www.shinchosha.co.jp/book/220111/ノンフィクションものであり、かつては小説だと思われていたものが時を経て現実の出来事だと判明するや否や、ベストセラーとなった作品。
“魂の一冊”、と紹介文にある通り冒頭から筆者の思い出したくもない、出来る事なら忘れ去ってしまいたいほどに陰惨なこの方に“実際”に起きた奴隷人生としての現実が書かれていきます。筆をとるのは人生を賭けるほどの決意と、勇気が必要だったのでしょう。
事実作中にはペンを取るだけでは、自由には届かない無力感についても描かれています。
襲い掛かり降りかかる奴隷としての人生の中で人としての尊厳を失わないようにという考えを保ち、そして勇気ある行動が幾多も。
冒頭から心に突き刺さる痛ましいのひとことでは片づけてはいけない、その実態とは。
そうした中でも深く印象づけられたのは、ラストの思い出したくもない日々であったにも関わらずー思い出すのは祖母が注いでくれた愛情でありそれが喜びだったという旨の締めくくりでした。
以前にトリイ・ヘイデンのシーラという子(こちらもノンフィクション)を読んでいたので、このいち文を思い出しました。
―人間というのは、本来、喜ぶ生き物なのだ―…。
作中に“Home,sweet home”という日本では埴生の宿として親しまれているイングランド民謡の歌が出て来ます。
日本の民謡を歌っておられる若い方の動画から。
最初が英語で、次が日本語になります。
https://www.youtube.com/watch?v=uy-8wCb_yDA母に知ってる?と尋ねると1曲そのまま歌ってくれました。
昔、唯一英語で歌えた歌だったのだと。
亡き祖母もよく歌っていた歌なのだとこの日はじめて知ったので、何だか家族との繋がりがまた増えて、この本から人間とは不思議だなと思える体験を味わうと共に貴重なー私がいつか、を振り返えるであろう思い出の日ともなりました。